「私とあの子どっちが好き?」
そう尋ねると貴方は困ったように笑いながら
「どっちも好きだよ」と私の頭を撫でた。
嗚呼、愛と言う感情なんて知らなきゃ良かった。
そしたらこんなにも悲しい形で
貴方が私の眼に映らなかったのに……


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人は惑いや傷を乗り越え生きていくものよ。
遠い目をしてアンタは呟いた。
意地ばかり張って、時に痩せ我慢をする俺に。
世界の広さ…残酷さ。そして毅然に生きる難しさを教えてくれた。
今の俺にはアンタの瞳の奥の感情が読み取れない。
焦燥?気丈?切迫?わからない、わからない。
ただひとつ解るのは俺が俺で有る限りアンタの手は血に染まっていくということ。
統御できない無力という言葉。刻まれるのわ守られ続ける記憶。
畜生!畜生!止まれ……止まれ!
あの華奢で温かい腕が俺を包む前に……。
神様、この雫を強さに変えてください。



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M花様に頂きました詩です。
素敵すぎです!本当に本当に有難う御座いました!!
イラストは頂きました詩にあわせて描かせて頂きました。
本当に感謝感謝です!